『フューチャリスト宣言』梅田望夫・茂木健一郎(ちくま新書)を読んだ。

ITコンサルタント脳科学者、一見関係が無いような2人の共著で、興味を持ちました。
梅田さんは前回読んだ『ウェブ時代をゆく』著者。
茂木さんはNHK総合『プロフェッショナル』、フジテレビ『ザ・ベストハウス123』で見たことがあります。

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

ネットの可能性を軸に未来のことを考える本。
梅田さんはネットを“もう1つの地球”と言い、茂木さんはネットを“脳と非常に似ている”と言っています。 群集の叡智が、これからのポイントのようです。

梅田 ……僕は最初、グーグルにやられている感がありました。
茂木 グーグルに搾取されていると言うことですか?
梅田 要するに、いいことをいっぱい書くと、グーグルが賢くなるんですよ。
茂木 グーグルを教育してやっているんだ(笑)
梅田望夫茂木健一郎 『フューチャリスト宣言ちくま新書 2007年 86頁

という部分がありますが、なるほど。 グーグルを賢くしていると言えるのかあ。
ここで思ったのが「グーグル自身が“意思”みたいなものを持ったら、本当にSFに出てくるようなロボットになりそうだ」ということ。


映画『ステルス』のエディみたいな感じです。 人工知能が機密文書を勝手に読んで共感し、独断で行動に移しちゃうんですけど、データの収集に何かグーグルに近いものを感じました。
ネットの全てをインデックスできる者は、ネットを『もう1つの地球』で考えた場合、世界を俯瞰する“神さま”、『脳』だと、1匹の“生き物”と言えるんじゃないかな?

……まぁSFの話なんですけど。

とても読みやすく、面白い本でした。