僕と部活

僕は高校でいわゆるコンピュータ部の部長をやっています。やっていた。


部活では適当にプログラミングしたり、Webデザインをしたりしてます。
顧問の先生は情報というより商業科目寄りの人でなので、教えるのは僕。まぁ、村夫子ですが。
部員が10人にも満たないようなちっさい部で、活動も週1。定時の部活なんてこんなもんです。

僕がHTML/CSSを始めたのは中1の夏で、プログラミングを始めたのは中3の秋。
このころはまだプログラミングよりもWebデザインに興味があった。
もちろん高校に入ったらコンピュータ部に入るつもりで、一昨年の4月、高校に進学。


うちの学校は入学式早々に各部が部活動紹介をする会があって、紹介を聞いていたのだけど、なぜかコンピュータ部の登場が無く終わる、一覧にも載ってない。
で、調べてみると、コンピュータ部が休部していたことが判明。なんてことだ!
…このときに運動系の部に入っておけば、いまもうちょっとたくましい肉体を手にしていたと思う。
が、僕は同級生を誘ってコンピュータ部を復活させる。たしか4月の終わりくらい。


プログラミングが多少出来るのは僕だけだったので、ひたすらプログラミングを同級生に教えていた。1回だけ協力してSTGを作りかけたけど、力量不足で不発に終わった。
1年目はこの初期メンバーのまま変わらず、EPOCH@まつやまの予選にも落ち、パソコン甲子園の予選にも落ち、情オリの予選にも落ち、文化祭でも何もせずにひっそりと幕を下ろしました。


2年目になって初の新入部員が入る。
一気に賑やかになった。2つも大会の予選通ったし、文化祭にも出展してみたりして、本当に楽しい一年でした。無名の部活が市民権を得た年。
けど、部員が増えて教えるのも大変になった。忙しかった。


3年目、もともとの顧問の先生が転任されて、新しい先生が入る。
若い先生で一緒になってプログラミングとかHTMLとか勉強してる。良い先生だから、後は安心。
この先生のおかげで学校のサイトの部分的改装を任してもらえた。僕の中学のときの夢はWebデザイナーだったから、ちょっと夢が叶った。しあわせ!


今年度の文化祭は、文化祭特設サイトを作って公開することに決まって、もう製作を始めてます。
それで今日が、僕の最後の部活でした。


たぶん世間的には遅いほうですよね…。
本当はまだまだ後が心配なので続けたいんですけど、担任の先生にも早く部活を辞めろと言われているので、これで終わりです。


思えば、コンピュータ部は僕のわがままでした。エゴの産物でした。
ただプログラミングが好きで、みんなと一緒にやりたくて、僕が周りを巻き込んで遊んでいただけだった気もします。
計画を立てていたのはほとんど僕だったし、ひょっとして楽しかったのは僕だけだったのかも。


コンピュータ部には練習メニューがないので、思う所がない人にはなかなか過ごしにくい場所です。だからモチベーションがないのに来てもあんま意味がなかったりする。
僕はただみんながわざわざ部活のために学校来るだけのやりがいを感じてくれればいいと思っていた。
手持ち無沙汰になって帰りたそうにしている部員を見てると、ちょっと申し訳なかった。魅力的なものを提示できていなかったんだと思うから。
だからサボっても別に怒らなかった。


…なんか部長としてはどうかと思うな。僕。


ああ、楽しい2年間と2か月だった。
あとはどうなるのか知りませんが、みんなで楽しくやってくれればいいと思っています。
もしも消滅してしまうのならば、それまでだったということで。決してコンピュータ部を産んでしまった僕のことを想わなくてもいいです。


さて、ベートーヴェンさんの言葉を借りて終わりにします。
辞めた以上、受験がんばろう!

友よ、拍手を――喜劇は終わった
[ベートーヴェン]